日本語の日常的なコミュニケーション
まず何にしても挨拶から始まりますね!仕事の時、目上の人に会う時、初対面の時など、定型文を覚えていつも同じ言い方をしている人も多いと思います。
私もその中の一人ですが、日本語教師の勉強を始めてから、日本語の色々な言葉、語彙を増やしたいと思い、勉強を続けています。日本語は本当に難しいですが、難しくて奥が深いので勉強するのが楽しいです。
日本語勉強中の外国人と話をしますが、間違っている日本語ばかり聞いているので、途中で自分が正しいのかわからなくなる時があるのは私だけでしょうか…。日本語教師の方がいればメッセージください!
挨拶
初めまして
お初にお目にかかります。
以後、お見知りおきください。
「初めまして」の言葉よりも「お初にお目にかかります」の方が、かなりかしこまった丁寧な言い方になりますが、年配の方やかなり目上に方に初めて会った時は、このように挨拶するといい印象を与えると思います。なかなか言えませんけどね…。
お世話になっております
いつもお世話になっております。
平素より〇〇がお世話になっております
※〇〇には、部下や同僚などの名前を入れます
ビジネスでは、とにかくよく使う言葉「いつもお世話になっております」です。口頭でもメールでも使いますね。初対面や2回目の時は、「お世話になっております」だけ使うことがありますが、これは正しいのでしょうか?「いつも」と言うと、毎回のような気がするので「いつも」と言うのが少し言いにくくて…。みなさんはどうされていますか?
すみません
恐れ入りますが…
恐縮ですが…
目上の人に「すみません」という言葉は、少し子どもっぽいかなと思うので、「恐れ入りますが」を使う方がいいですね。個人的には「恐縮ですが」より「恐れ入りますが」の方が好きです。「かたじけない」も同じような言い換えの言葉の一つですが、少し古すぎるかなと思います。
楽しみです
心待ちにしております
とても上品で素敵な言葉ですね。「お会いできる日を心待ちにしております」などスラっと言える人になりたいです。
感謝
ありがとうございます(嬉しかったとき)
光栄でございます
光栄です
幸甚に存じます
幸甚でございます
「光栄です」よりも「光栄でございます」の方がもちろん丁寧な言い方になります。「幸甚に存じます」は、「幸いです」のとても丁寧な言い方です。「光栄」は口頭で使い、「幸甚」は書き言葉や改まった席で使う言葉です。
いつもありがとうございます
いつもお心遣いいただきありがとうございます
※「ご協力」「ご支援」なども使うことができます。
お心遣いに感謝いたします
ご厚情を賜り厚く御礼申し上げます
例えば、いつもお中元やお歳暮を贈ってくださる方へ御礼の言葉を伝えるときに「お心遣い」という言葉を使うことが多いです。ビジネスで丁寧な手紙やメールを書くときに、締めの言葉が必要です。色々な書き方がありますが「ご厚情を賜り厚く御礼申し上げます」もよく使えますので覚えておくと便利ですね。
褒める
すごいです・さすがです
敏腕ですね
凄腕ですね
腕利きですね
圧巻でした
「すごい」「さすが」と同じような意味で丁寧な言葉というのが難しいのですが、「敏腕弁護士」とか「敏腕プロデューサー」という言い方があるように、「すごい弁護士」「すごいプロデューサー」に使う言葉として「敏腕」や「凄腕」「腕利き」をあげてみました。
「圧巻の舞台」「圧巻の演技」「圧巻の末脚」などと使う「圧巻」ですが、圧巻というのは全体の中で最も優れている部分を指す言葉になるので、「この映画は圧巻でした」という使い方は正しくないということになります。
感心しました
感銘を受けました
感服いたしました
敬服いたしました
心を打たれました
「感心しました」を丁寧にするとこんな感じでしょうか?「感銘」は、「忘れられないほど深く感動し、心に刻みつけること」という意味で、選択や考え方に影響を与えるほど感激した時に使います。目上の人に対して使う言葉です。
「感服」は、人の行なった行為や技術に対して、心の底から感動し、相手を尊敬しているという意味になります。「心の底から尊敬して従いたいと思っている人全員」に対して使えるので、目下の人にも使うことができます。
「敬服」は、本人や日々の立ち振る舞いに対して使い、「その人に従いたい」という場合において使う言葉です。それなりに長い間、その人の性質や立ち振る舞いを見てきた場合に使うことが多く、初対面の人やよく知らない人に対してはあまり使いません。また、「敬服」は、目上の人か同等以上の人に使い、目下の人には使いませんのでご注意ください。
また追加していきますので、一緒に勉強していきましょうね。