こんにちは。フリーランス日本語教師のはるです。
最近「日本語教師になりたい」とか「どうすれば日本語教師になれますか?」という質問をよくいただきます。
そこで、今回は「日本語教師になるための日本語教師の資格について」をまとめてみました。
日本語教師になるためには資格は必要?
実は日本語教師という仕事は、資格や教員免許がなくてもできます!
私も、最初は資格がいるんじゃないかと思っていました。
と言っても、日本人だから誰にでも教えることができるというわけではありません。フィリピン人のオンライン英会話講師が学生でも英語を教えているので、自分にもできるんじゃないかと軽い気持ちだったんですが。
いざ始めてみると
「思った以上に難しい!無理!!」
と思いました(笑)
「日本語の知識」と「教え方の知識」って大切です。
ただ、これを勉強すれば、働く場所は限られますが資格がなくても働けます。資格がなくても働けることについては下記の記事を参考にしてください。
今回は、日本語教師になるための3つの方法について、紹介したいと思います。
日本語教師の資格は3つある!
日本語教師の資格は3つあります。
- 大学・大学院を卒業(日本語専攻・副専攻)
- 日本語教師養成講座420時間を修了
- 日本語教育能力検定試験に合格
↑音声での説明はこちら
一番多いのは、420時間の養成講座を修了することです。
ただ、法務省告示校や大学、国際交流基金のような公的機関で働きたい方は、大学や大学院を卒業しておく必要があります。
一般の求人募集を見ると民間の日本語学校でも、短大卒以上としている学校が多かったですが、もちろん学歴は関係なく420時間の養成講座修了や、日本語教員能力試験に合格していれば応募要件を満たすという学校もあります。
どうしても日本語学校などで働きたい方は、根気よく探したり、紹介してもらうという形が多いんじゃないかなと思います。
メリットとデメリット
大学・大学院で学ぶ
- 単位を取れば必ず取得できる
- 学歴も取得できる
- 専門的に学べる
- 学費(お金)が高い
- 時間がかかる
420時間以上の養成講座を修了する
- 実践を学べる
- 修了すれば必ず取得できる
- 就職サポートが受けられる
- 日本語教員能力試験の内容もカバーできる
- 学歴は関係ない
- 学費(お金)が高い(約40~50万円)
- 半年~1年程度かかる
- 養成講座を開講している学校が都会にしかない
日本語教育能力検定試験に合格する
- 費用が安い(通信講座を受けても10万円以下)
- 独学でも合格可能
- 最短で合格できる可能性がある
- 学歴も関係ない
- 年に1回しか試験がない(毎年10月)
- 合格率が約20~25%
- 実践の練習がない
応募要項には「検定試験合格者」と書いてありますが、この試験だけでは採用していない学校もあるようです。採用基準はわかりませんが、養成講座とWで持っているとベストかなと思います。
日本語教師の資格についてのまとめ
日本語教師の資格を所持したい方は、この3つのうちのどれか1つでも所持しておく必要があります。Wでも3つとも所持していてももちろんOKです。
ご自分の時間と費用などを考慮して、自分に合った方法を検討してくださいね。
今後、公認日本語教師(仮)という国家資格ができます。何年後になるかわかりませんが、現在のこの3つの資格を持っている方がよいとされているので、国家資格ができるまでに資格を取得しておくとよいでしょう。
本気で日本語教師になりたい方、なかなかどんな職業か見えない部分もあると思うので、日本語教育についての本を何冊か読むこともオススメです。
日本語教師の資格を考えている方にはこの本を勧めています。荒川洋平先生は素晴らしい先生で、その他にも本を書かれています。是非参考にしてください。
【説明】日本語教育に一歩足を踏み込もうとしている人、踏み込んだばかりの人にはプロが執筆した参考書や専門書は難しすぎます。もっとわかりやすい切り口で読み通すことができ、日本語教育に関する専門的な知識の全体像を示した一冊です。
日本語教師の資格というより、日本語教師ってどんなの?ということを知りたい方はこちらの本がいいと思います。私が一番最初に購入した本です。ちなみに続編もあります。
【説明】「いきなり先生」二日間の準備/「いきなり先生」授業の実況中継/教え方の枠組み/扉の向こうへ