バルト三国にある「エストニア」という国をご存知ですか?
一番わかりやすいのは、元大関力士の把瑠都(バルト)さんの出身国でもあり、無料通話サービスの「Skype」や、送金アプリの「(Transfer)Wise」を作った国です。
近年、最もクールなデジタル社会と謳って、結婚と離婚を除く行政手続きの99%をオンライン上でできちゃう!というスーパー電子国家。
人口130万人(福岡市と同じくらい)の小さな国だからこそできるのかもしれませんが、選挙も電子投票ができる唯一の国だとか。(最初であることは間違いない)
現在は大統領も首相も女性の唯一の国で、内閣のほぼ半数(46.7%)が女性!ウェビナーなどを見ても、女性の活躍が目立っています。というか、女性ばかり。すごい国です!
国を挙げて「電子政府」に取り組んでいて、IT国家として注目を浴びています。
↓エストニアについてまとめられたKindle本
電子居住者って?
世界中のどこにいてもエストニアの「仮想市民・国民」になることができるということ。言えば、ヴァーチャル市民・国民ですね。
なので実際の市民・国民ではありません。選挙権もありませんし、公共交通機関も無料になりません。電子居住者だからといってビザなしで働くこともできません。
じゃ、何のメリットがあるの?と思いますよね。
- EU圏に会社を設立したい人
- デジタルノマド(無拠点生活)がしたい人
- 新しいことや変わったことが好きな人
こんな人にはメリットがあると思います。
実は、このエストニアの電子居住者は、日本政府がマイナンバーカードを作る時に見本にしたものです。
マイナンバーカードも持っていますが、なんでしょう、安心感が違うというか…。マイナンバーの番号は、悪用される可能性があると思って、ちょっと不安になってしまいます。
でも、エストニアのe-Residencyカードは、全部の情報(指紋まで!)が入っているのに、安心できるというか。…何が違うのかわかりませんが。
e-Residency
エストニアのマイナンバーカードのことを「e-Residency」(イーレジデンシー)と言います。
安倍元首相、ドイツのメルケル首相、ビル・ゲイツさんやローマ教皇もこのe-Residencyを持っています!(マーケティングの一種でしょう)
このe-Residencyカードを所持している人は、
- 日本人は約3,500人
- 世界167カ国
- 全世界52,000人以上
- 約7,000社が起業・設立
年々、増えています!
仮想住民になるメリット
エストニア(EU圏)に会社を設立する
これです!たぶん、それ以外はそんなにメリットありません・・・
日本からエストニアに行かなくても、SNSの新規登録のように、数十分で会社を設立することができる。
サイトは英語なので、そこまで英語が得意じゃなかったら、少し時間がかかってしまうと思いますが、それでもGoogle翻訳を使いながら、約30分で会社を作ることができます。
EU圏とビジネスをしたい方にはもってこい!
日本の個人事業主に当たるSole propreietorという形態も可能ですが、ほぼメリットがないので、多くの人が日本でいうと「有限会社」(Private limited company)を設立しています。
ちなみに、エストニア語で「OÜ」と書かれます。
「Ü」この上にちょんちょんがついている文字ってなんか可愛いですよね。
まとめ
バルト三国のエストニアは、日本からするとあまり馴染みのない国ですが、「Skype」とか「把瑠都」と聞けば、「知ってる!」となりますよね。
EU圏でビジネスを始めたい方、世界中でノマド生活をしたい方、世界中の人とオンラインで完結する仕事をしている方が、日本で「会社を作りたい!」と思っても、日本だと設立だけで30万円以上、資本金も必要(一応、1円でもできますが…)なのでなかなか厳しい。
その点、このe-Residencyを使うと、数万円で会社を設立できちゃいます!
他の人と違ったことがしたい方とか、ヨーロッパに興味がある方にオススメです。